私は国道168号を再び南へ向かって歩き出した。
すると目の前に巨大な赤い鉄橋が見えてきた、宗川鉄橋(長さ100m)である。
30年以上放置されているとはいえ、比較的新しいような感じがするのは私だけであろうか!?
この壮大で立派な鉄橋も完成してから一度も使われることなく放置されているのである。
当時の国鉄と鉄道建設公団は税金を湯水のごとく使って、次々と日本全国にローカル線を建設していった。
しかしその大半が1980年の国鉄改革法によって凍結された。
一部の路線はその後第3セクターで開業したが、五新線を含む多くの路線は工事が再開されることなく、闇に消えていった。