第七章 天辻トンネル

めざすは天辻トンネルの城戸側入り口である。
宗川鉄橋から「県道49号線」を天川方面へと進む、


宗川橋梁と天辻トンネルの間にはループトンネルが予定されていたが、工事に着手する前に中止になっている


立川渡集落内には五新線の工事の痕跡はほとんどない。

宗川野、立川渡の集落を抜け、立川渡郵便局付近から林道へ入り、急な坂を登ること10数分、川沿いにトンネルの入り口が見えてきた。


天辻トンネルの全長は5045メートルと、五新線建設区間のトンネルの中では最長で、1972年に竣工している。


林道から見ると川の向こうにトンネルの入り口が見える。
こっち側から渡れないこともないのだが、かなり時間がかかることと、私自身が軽装なため断念した。


現在トンネル内部は大阪大学核物理学センターの宇宙線観測施設となっている。


私は天辻トンネルをあとにして、今来た道を引き返した。


宗川集落からヒッチハイクで城戸へと戻り、西吉野温泉へ向かう。
今日1日の疲れを温泉につかって落とすことにしよう。