第四章 城戸終点


ここは行き違いを含めた規模の大きな駅設備が予定されていたのと、

バスの転回場として使われていたため敷地が広い。


待合室は鉄道のそれを思わせる雰囲気である、この先には城戸高架橋と城戸トンネルの入り口が見える。


高架橋の上は西吉野村役場の駐車場として利用されている。


トンネルの入り口は柵でふさがれているが、中からひんやりとした風が吹いていた。


銘板によると形式「1号型」延長は「750.87m」施行「大日本土木」着手「昭和51年11月22日」
竣工「昭和54年8月10日」とのことである


この城戸トンネルと高架橋が完成した直後、五新線の工事は中止になったのである。


私はスロープを降りて国道168号沿いに歩き出した。
目指すは先ほどの城戸トンネルの入り口である。


とある雑貨店で五新線のトンネルについて地元の人からある情報を聞いた。


それによるとトンネル内部へ入れるポイントが数カ所あり、その一つが城戸トンネルと、坂巻トンネルの間にある小さな陸橋だという。

城戸終点待合室

バスは一般道へ降り、西吉野温泉へ

城戸高架橋

城戸トンネル銘板

城戸トンネル入り口

国道168号へ降りるスロープ