第三章 バス専用道


バスは大川橋、五条病院前と

こまめに停まり乗客を拾ってゆく、

そして、バス専用道へと入った。


この専用道は昭和40年、すでに城戸まで完成していた五新線の路盤を転用して作られたものである。


当然、至る所に鉄道の面影が残されている。停留所でのバスの行き違いは単線鉄道の行き違いそのものだし
トンネルや橋梁も鉄道用に作ったものがそのまま使われている。


道路の幅は狭軌の単線分の幅しかない、そのため一般車の通行は禁止され、バス専用になっている。


さて、バスは生子(おぶす)賀名生(あのう)と停まりいくつかのトンネルや橋梁を渡ってだんだんと山間部へと入ってゆく。


専用道はほぼ直線で走るため、隣の国道168号を走るバスよりは所要時間はそれほどかからない。


途中で降りてバス道を徒歩でたどってみたいところだが、バスの本数が極端に少ないためこのままJRバス時代の終点、専用道城戸まで乗ることにする。


やがてバスは専用道城戸に到着した、バスはスロープを下り県道へ降りてゆく。

踏切はローカル鉄道そのもの